世界各国で活躍中のマリンバ奏者たちによる、今回限りの夢の共演!

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お知らせ


公演内容

世界で活躍しているマリンバ界のスーパースターたちが、長久手市文化の家に勢ぞろい!今回来日する4人の奏者は、オリジナル作品を作曲しながら、数々のマリンバ奏者も育ててきたカリスマたち。マリンバと相性抜群の森のホールで繰り広げられる、新しいコラボレーションをお見逃しなく!


内容メインコンサートの前夜祭!バリの民族楽器ジェゴグも登場して、マリンバとともに大迫力の演奏をお届けします!
開催日2022年8月26日(金)
開催時間19:00開演(18:30開場)18:00開演(17:30開場)
会場長久手市文化の家 森のホール
主催長久手市、日本マリンバ協会愛知支部、中部打楽器協会
協力名古屋音楽大学、マリンバフェスティバアソシエーション(ドイツ)

チラシデータ

チラシデータ(おもて)

チラシデータ(うら)


出演

Ricardo Gallardo リカルド・ガヤルド - メキシコ

世界で最も熱い打楽器奏者として、メキシコ、アメリカ、ヨーロッパ、日本で精力的に演奏活動を行っている。1993年、4人の傑出したメキシコ人打楽器奏者によるタンブッコパーカッションアンサンブルを結成。数々の公園とレコーディングをっ都市、世界屈指の打楽器アンサンブルとしての高い評価を確立している。最優秀クラシック・アルバム賞を含むグラミー賞への4回のノミネート。2015年9、10月に来日ツアーを行い、大成功を納めた。愛知・長久手公演では、スカルサクラのために、「カフェ・ジェゴグ」を作曲。タンブッコとともに世界初演。CD「Cafe Jegog」に収録され、2016年1月にマイスターミュージックよりリリース。レコード芸術誌の特薦盤に選ばれた。また、映画007「スペクター」にサウンドトラックだけではなく、映像でも参加している。名古屋音楽大学客員教授。

Conrado Moya コンラッド・モヤ - スペイン

卓越した技術力と表現力、そしてステージで魅せる情熱的な演奏で、今最も注目されているマリンバ奏者の一人。ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学んだあと、様々な国際コンクールで優勝している。マリンバ・デュオにとって最も困難な楽曲の一つである、J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」をカタジーナ・ミチカとともに収録したCD「Marimba Synergy」をMos Recordsからリリース。マリンバの可能性の開拓にも熱心に取り組み、世界各国の作曲家とともにマリンバのための新しい楽曲を制作している。また、教育的活動も積極的に行っており、世界各国でマスタークラスの講師として招かれているほか、国際コンクールの審査員としても活躍している。アメリカMarimba Oneアーティストで、Conrado Moyaモデルのマレットが発売されている。

 

Katarzyna Mycka カタジーナ・ミチカ - ドイツ

カタジーナ・ミチカは、国際的に名高いマリンバのヴィルトゥオーゾであり、室内楽プレイヤーである。評論家は彼女のことを、「マレットと踊る奏者」、「比類なき流麗さ」、「完璧なマレット捌き」、「驚くべき精密さ」と評している。そのマレット捌きから生み出されるマリンバの演奏に、専門家たちは「この上なく豊かな温室であり、音楽的な引き出しの多さ彼女の魅力である」と述べている。芸術的で優雅であり、ダンスのようなエネルギーを持つ彼女の演奏は、聴衆も心を奪われるほどのものである。1972年に生まれた彼女はピアノとドラムの手ほどきを受けた後、グスタニク、シュトゥットガルト、ザルツブルクの各音楽院で研鑽を積む中で、「音楽表現の理想的な手段」としてマリンバを見い出した。2018年の冬季にはグスタニクの聖モニューシュコ音楽院で教授としての地位を得た。アメリカMarimba OneアーティストでKatarzyna Myckaモデルのマレットが発売されている。

※スヴェット・ストヤノフ氏は出演キャンセルとなりました。

スヴェット・ストヤノフ氏出演キャンセルについて

Svet Stoyanov スヴェット・ストヤノフ - アメリカ

現在のパーカッション界をけん引する存在として、ニューヨーク・タイムズ紙においても賞賛されたマリンバ奏者。数多くのレーベルからCDをリリースしており、「Percussive Counterpoint」や「Textures and Threads」はその芸術的完成度の高さと独創性で国際的に評価されている。現代音楽の熱心な擁護者であり、最近ではグラミー賞を受賞した作曲家メイソン・ベイツに委嘱し、打楽器協奏曲「サイドマン」を演奏。アメリカ各地で演奏されたほか、近々CDとしてもリリースされる予定である。多彩な演奏活動の傍ら、マイアミ大学フロスト音楽院打楽器学部長を務め、最もユニークで革新的な現代打楽器プログラムを模索している。世界各国で数多くのリサイタルを行いながら、マスタークラスも開催している。

Maki Takafuji 髙藤 摩紀 - 日本

名古屋音楽大学卒業後、英国王立音楽院大学院演奏家コースに留学。Diproma of Meritを取得し修了。Steve Reichに“Nagoya Marimbas”を委嘱、世界初演。“Mallet Quartett”を日本初演。リサイタルを東京、名古屋、京都で、またオーケストラとコンチェルトを多く協演。Hector Infanzonのヴィブラフォン協奏曲を日本初演。Google主催YouTube Symphony Orchestraオーディションで合格、カーネギーホールでのコンサートに出演。ドイツニュルンベルグ、フライブルグにて招待され演奏。第2回ドイツ国際マリンバコンクール審査員。英国王立音楽院にてマリンバのマスタークラスを行う。バリ島の民族音楽ガムランをスカルサクラとして国内外で演奏活動をしている。現在、名古屋音楽大学准教授、ガムラングループ スカルサクラ代表、日本マリンバ協会特別会員、ドイツマリンバ協会会員。アメリカMarimba Oneアーティスト、スペインElite Mallet社より髙藤摩紀モデルのマレットが発売されている。2019年英国王立音楽院よりARAMの称号を受ける。


関連企画 国際マリンバフェスティバル出演者によるマスタークラス

国際マリンバフェスティバルの出演者から世界最先端のレッスンを受けられるまたとないチャンス!

開催日時2022年8月28日(日)14:00~
会場長久手市文化の家 森のホール

※マスタークラスは、聴講も可能です(有料)。詳しくは、中部打楽器協会までお問合せください。

イベントレポート

2022年8月26日(金)から28日(日)の3日間、国際マリンバフェスティバルを開催しました。今回は、MARIMBA NIGHTとメインコンサートの様子をレポートします。

■ MARIMBA NIGHT(前夜祭)8月26日(金)19:00~

メインコンサート前日、「MARIMBA NIGHT(前夜祭)」を開催しました。まさに、お祭りのようなワクワク盛りだくさんな内容となりました。今回のフェスティバルのために招へいしたマリンビストによるアンサンブルはもちろん、地元愛知を中心に活躍するマリンバ奏者のみなさまの演奏も楽しむことができました。

プログラムも日本古謡「さくら」や、バッハのゴルドベルク変奏曲、そして、現代曲まで……なじみのある曲から、なかなか触れる機会のない楽曲まで幅広いプログラムとなりました。

後半は、舞台後方にセッティングされたバリの民族楽器ジェゴグが大活躍。2015年に同じ会場で初演された「カフェ・ジェゴグ」も披露されました。(レポート担当は、その公演の制作にもかかわっていたので、再演に立ち会えてうれしかったです。)

ガムラングループスカルサクラのみなさんの衣装はとても素敵で、ジェゴグの音は大迫力でした。

 

最後は、ラヴェル作曲「ボレロ」。バリの音楽に影響されたといわれているラヴェルの楽曲を、バリの楽器で演奏してみるという試みです。冒頭のリカルドさんのとても繊細なpp(ピアニッシモ/とても弱い・小さい音で演奏すること)に、客席のみなさん聴き入っていました。最後は、全員のffで締めくくり、翌日のメインコンサートへの期待がとても高まっていきました。

 

 

MARIMBA NIGHT(前夜祭)プログラム(演奏順)

  • さくら/日本古謡(横山菁児編)
  • 火華/朝吹英一
  • Bamboo Song/Ricardo Gallardo
  • ゴルドベルク変奏曲/J.S.バッハ ※後半部
  • Sculpture in Wood/Rudiger Pawassar
  • Terungtugan
  • Mekepung
  • Cafe Jegog/Ricardo Gallardo
  • The WAVE impressions/安倍圭子
  • Bolero/Maurice Ravel

 

■ メインコンサート 8月27日(土)18:00~

8月27日(土)には、メインコンサートを開催しました。メインコンサートでは、招へいしたマリンビストによるソロ、アンサンブルをお送りしました。

メキシコのリカルド・ガヤルドさんは、スチールパンの楽曲「マコンド」(ジョン・ポール・ジョン)を披露。スチールパンを知らなかったスタッフは、興味津々で食い入るように見ていました。

 

続いて、名古屋音楽大学准教授の高藤摩紀さんが登場。リカルドさんがロックダウン期間に作曲した「Saeta y Bulerias」が世界初演されました。リカルドさんは「カフェ・ジェゴグ」、「バンブー・ソング」をそれぞれ2015年、2017年に長久手で初演しています。この「Saeta y Bulerias」は、長久手で初演を迎えた3作品めとなりました。本来は、マリンバ・ソロのための楽曲ですが、今回は、リカルドさんがカホンで参加されました。

 

後半の1曲目は、「Kyoto」(ジョン・ササス)。この作品は、今回の招へいアーティストが全員そろう、目玉曲となるはずでした。しかし、アメリカのスヴェット・ストヤノフ氏が出演できなくなったため、急きょ、亀山佳音(名古屋音楽大学)さんが代役で出演。

マリンバとヴィブラフォンの緊張感のある音が紡がれて、カホンの音で引き締められていました。なんだか複雑な音のパズルのようでした。

続いて登場したのは、スペインのコンラッド・モヤさん。バッハのシャコンヌを演奏。シャコンヌは、弦楽器で演奏されることが多い楽曲なので、マリンバでどのような表現となるか楽しみにしていました。やわらかい、固い、強い、弱い、モノクロ、カラフル……同じマリンバから出ているとは思えないくらい、幅広い表現を見ることができました。

 

ソロ楽曲でトリを飾ったのは、ドイツのカタジーナ・ミチカさん。「In the Fire of Conflict」(クリストス・ハツィス)を演奏されました。この楽曲は、ラップの音源と一緒に演奏されます。一定のリズムを刻むラップに対し、マリンバの音で言葉に陰影と色を付けていく……そんな表現でした。

 

最後は、4人で「夜の訪れ」(エクトル・インファンソン)を演奏。フェスティバルを締めくくりました。

メインコンサートの楽曲はマリンバが主役となる楽曲ばかりでしたが、同じ楽器を鳴らしているとは思えないくらい、いろんな顔を見せてくれる楽器だと感じました。マリンバの魅力にどっぷりつかることができたフェスティバルでした。

メインコンサート プログラム(演奏順)

  • ゴルドベルク変奏曲/J.S.バッハ ※前半部
  • Macondo/John Paul Jones
  • Saeta y Bulerias/Ricardo Gallardo ※世界初演
  • KYOTO/John Psathas
  • シャコンヌ/J.S.バッハ
  • In the Fire of Conflict/Christos Hatzis
  • El Devenir de la noche/Hector Infanzon