Nature-Centerdな生き方
お知らせ
- 公演レポートを掲載しました!(2022年8月5日更新)
公演内容
‘ヴァイオリニスト‘と‘研究者‘という異色の肩書を併せ持つ近藤薫氏。複雑化したさまざまな社会課題を解決するカギとして、近藤氏はNature-Centerd(自然中心主義)の理念のもとに活動しています。自然の持つエネルギーや多様性と、アートが重んじる個性や創造性は親和性が高く、新しい価値の創造が期待されています。今回、アートで社会貢献活動をしている「ARTIMEET」の時髙直子氏の協力により、近藤氏と長久手市の夢のコラボレーションが実現しました。講演とクラシックコンサートの二部構成とい近藤氏ならではの特別なプログラムです。第一部では、近藤氏のこれまでの経験をもとに、「自然と人の共生」をどう実践していけるかを考えます。そして第二部では、彼の理念を形作ってきたヴァイオリンの演奏から、講演の内容を実際に体感することができます。「自然」「人」「音楽」というキーワードから、現代の社会で失われつつある人間本来の感性を見つめ直してみませんか?
開催日 | 2022年3月6日(日) |
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開催時間 | 14:00開演(13:30開場) |
会場 | 長久手市文化の家 風のホール |
主催 | 長久手市 |
第二部プログラムノート
A.ドヴォルザーク:〈4つのロマンティックな小品〉より、第一曲「カヴァティーナ」
R.シュトラウス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 変ホ長調作品18より、第1楽章ほか
出演
近藤 薫(東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター/東京大学先端科学技術研究センター特任教授)
東京藝術大学をアカンサス賞を受賞して卒業後、同大学大学院修士課程修了。在学中、藝大派遣によりウィーン音楽大学の夏期講習会に参加し、アルバン・ベルク、アマデウス、ハーゲン弦楽四重奏団のメンバーに学び、室内楽の分野でも研鑽を積む。キャラバンコンサート2002、2005に参加、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、小澤征爾両氏より薫陶を受ける。国内のみならず、イタリア、ドイツ、オーストリア、スペイン、カナダ、中国、台湾などの各地に客演、透明感のある美しい音色、また、繊細さと力強さの両極をダイナミックに表現するその演奏は、各地で好評を獲てきた。
近年の活動としては、2015年から東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターを務める他、フューチャー・オーケストラ・クラシックス(旧・ナガノ・チェンバー・オーケストラ)、バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラでもコンサートマスターを務める。長野市芸術館シーズンプログラム・プロデューサーとしてリヴァラン弦楽四重奏団を主宰。東京大学先端研では先端アートデザイン分野の設置に尽力、現在、特任教授としてアート的な感性による新しい社会概念の構築を目指す。
他にも西日本新聞紙上の随筆連載「金のおたまじゃくし」の執筆など、その活動は多岐にわたる。また、軽井沢音楽祭×軽井沢ニューアートミュージアム「アートはサイエンス」のプロデュース、新型コロナウィルス禍での世界初の試みとして各メディアから大きく取り上げられたYouTube動画”子どもたちと東京フィルが「運命」を本気でリモート演奏してみた”の企画配信など、プレーイング・プロデューサーとしても活躍している。
これまでに水野佐知香、岡山潔、松原勝也、ヴォルフガング・マルシュナー、海野義雄の各氏に師事。大幸財団、松尾財団より奨学金を授与。現在、東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター、フューチャー・オーケストラ・クラシックス コンサートマスター、バンクーバー・メトロポリタン・オーケストラ首席客演コンサートマスター、長野市芸術館レジデントカルテット リヴァラン弦楽四重奏団主宰、全日本学生音楽コンクール、日本香港国際音楽コンクール、刈谷国際音楽コンクール 審査員、東京音楽大学 非常勤講師、洗足音楽大学 非常勤講師、東京大学先端研特任教授。
東京フィルハーモニー交響楽団創設時のコンサートマスター近藤富雄は祖父で、三世代に渡ってヴァイオリニストという音楽家の家系に育つ。愛知県出身。
【長久手市市制施行10周年記念事業「近藤薫の音楽哲学 Nature-Centered 自然、人、音楽。」】
が3月6日、文化の家 風のホールで開催されました。
”ヴァイオリニスト”と“研究者”という2つの顔を持つ近藤薫さん。
エルガー「愛のあいさつ」の演奏で始まった第一部の講演では、“東京大学先端科学技術研究センター”での活動と研究を、ご自身の体験を交えお話頂きました。
そして、第2部ではブラームス「ヴァイオリン・ソナタ 第3番」、R.シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調~第1楽章」他のヴァイオリン演奏
満席の会場の皆さまからは、
“どんな局面の中でも芸術の持つ力が解決の糸口になるのがもしれない”
“この時間をここで皆と楽しめたことが幸せです”
など沢山のメッセージが寄せられ、ホールは特別な空気感で満たされました。