まだ間に合います!。これからが「百物語」最終便!

口の中に広がる何とも言えない美味な味。
笑いも涙も、苦味も旨味も、人生の味わいがたっぷりのグルメな二本立て。

おしらせ公演内容出演・スタッフ観劇レポートチラシ

 


お知らせ


出演者新型コロナウイルス感染確認について

この度、白石加代子「百物語」アンコール公演第四弾の公演におきまして、出演者に新型コロナウイルスの感染が確認されました。そのため、11月30日(水)兵庫県立芸術文化センター公演、12月2日(金)府中の森芸術劇場公演を中止となりました。
感染確認後、出演者の体調は順調に回復し、12月8日(木)の公演については実施する予定としております(12月6日9:00現在)。実施について、変更などあった際には、本ホームページにてお知らせいたします。
何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

【参考】
企画制作:株式会社メジャーリーグホームページ


エンタメ特化型情報メディア スパイスに掲載されました!

白石さんの魅力たっぷりな記事になっておりますので、ぜひご覧くださいませ!

リンク先→→白石加代子のライフワーク『百物語』のアンコール上演第四弾が、東海エリアでは唯一の公演地、愛知・長久手で上演


公演内容

「百物語」とは

白石加代子「百物語」シリーズは、明治から現代の日本の作家の小説を中心に、「恐怖」というキーワードで選び、それを白石加代子が朗読するという形で出発した。
上田秋成「雨月物語」、泉鏡花「高野聖」、坂口安吾「桜の森の満開の下」、江戸川乱歩「押絵と旅する男」、という幻想文学の傑作作品から、半村良「箪笥」、宮部みゆき「小袖の手」、小池真理子「ミミ」といった現代作家の人気作品までの幅広いレパートリーと白石加代子の朗読という枠を超えた立体的な語りと動きの上演で人気を博している。

演目

宮部みゆき「小袖の手」
朱川湊人「栞の恋」

白石加代子さんコメント

公演詳細

開催日
開催時間19:00開演(18:30開場)
会場長久手市文化の家 森のホール
主催長久手市
企画・制作株式会社メジャーリーグ
協力一般社団法人舞台芸術共同企画
助成文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会
瀬戸信用金庫地域振興協力基金


チラシデータ(おもて)

チラシデータ(うら)

出演・スタッフ

【出演】
白石加代子

【スタッフ】
構成・演出:鴨下信一

観劇レポート

こんな舞台を、果たして見たことがあっただろうか…。
白石加代子「百物語」が12月8日に森のホールにて開催され、会場には350名を超えるお客様にご来場いただきました。

幕が上がると、凛とした存在感を放つ女性、白石加代子さんが舞台に鎮座しておりました。顔を上げるやいなや、もはや1作品目「小袖の手」の物語の世界へ…。まるで、ぐいと突然暗闇に引きずり込まれるような恐怖と好奇心の混ざったような感情に誘われます。

「小袖の手」は年頃の娘を持つ母親の語り口調でのお話。
コロコロとした表情の変化に愛嬌と恐ろしさが共存するような、そんな小気味悪さが舞台を彩ります。話のクライマックスとなる百物語ならではのおぞましいシーンは、白石加代子さんお一人が森のホール全体を吞み込んでしまうような、そんなおどろおどろしくも、美しいシーンでした。

 

2作目は「栞の恋」。1作目とは打って変わってとても可愛らしい白石さん。朗読劇という特性上、舞台上には舞台装置の黒いボックス以外は何もありません。しかし、主人公の邦子を演じる白石さんの周りには、邦子が働く商店街の酒屋、足を運ぶ古本屋、邦子が手にする古本など、賑やかな景色が立体的に見えてくる気持ちになるのです。そして、邦子が抱く恋心も然り。
思わずはにかんでしまったり、手に汗握ったり、まるで自分自身もその商店街で生活をしている住人のような気持ちになって、邦子を応援してしまいました。

そして最後の衝撃的な事実を知った邦子、こと白石加代子さんのその姿は、何にも代えがたい説得力と、唯一無二の存在感を感じました。

 

まるで白石加代子さんの魔法にでもかかったような「百物語」は、美しい恐怖と、ほんのり切ない想い出を残して幕を閉じました。

一人芝居でありながら、こんなにも立体的で、世界の広がる芝居を見たのは初めてで、本当に感動と驚きの連続でした。でもそれは、一人芝居だからこそ、だったのかもしれません。白石加代子さんの表現力が観客の想像力を掻き立て、自身の中でその世界観を完成させるよう誘導してくれたからこそ、より想像を超えた感動を味わうことができたのでは、とも感じました。

ちなみに余談ですが、12月9日は白石加代子さんの81歳のお誕生日!文化の家でも白石さんをこっそりお祝いさせて頂きました。とてもチャーミングな笑顔で喜んでくださった白石さん。ぜひともまた長久手に遊びにいらしてください。ありがとうございました!!