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人気若手落語家、三遊亭わん丈が2年ぶりに登場!

暑い夏を、怪談落語でひんやりすごしませんか…?


お知らせ

  • 公演情報を公開しました!(2024年3月28日更新)
  • 終演レポートを公開しました。(2025年7月21日更新)

公演内容

年間1000席以上高座に上がり、自由自在に古典落語、創作落語を操る受賞歴多数の人気若手落語家の三遊亭わん丈が、長久手に2年ぶりに登場!今年の3月に真打に昇進し、さらに磨きのかかった落語をたっぷりとお楽しみ下さい。

怪談牡丹灯籠とは……?

落語の怪談噺で、明治の三遊亭圓朝25歳時の作品。浅井了意による怪奇物語集『御伽婢子』(寛文6年、西暦1666年刊)、深の米問屋に伝わる怪談、牛込の旗本家で聞いた実話などに着想を得て、江戸時代末期の1861~1864年頃創作されました。現代では「四谷怪談」や「皿屋敷」と並び日本三大怪談と称せられています。(一部Wikipediaより抜粋)


開催日
開催時間15:00開演(14:30開場) 18:00終演予定
会場風のホール
主催長久手市

 

チラシ

チラシデータ


出演

三遊亭わん丈

古典と自作の両方で多くの賞を獲得するなど二ツ目昇進直後から頭角を現す。埋もれてしまった古典や上方落語の再編、「牡丹灯籠」通し公演、三題噺なども好評を得ている。老若男女各々に合わせた魅せ方に定評があり、落語ファンのみならず馴染みのない方も満足できる高座を追求し続けている。

【芸歴】

2011年4月 三遊亭円丈に入門(没後 天どん門下)
2012年4月 前座となる 前座名「わん丈」
2016年5月 二ツ目昇進
2024年3月 真打昇進

 

三遊亭わん丈オフィシャルウェブサイト

終演レポート

夏は暑いですね。この暑さを凌ぐためには、皆さんはどうされていますか? エアコン?冷たい食べ物? もしくは…怪談なんていかがですか?

三遊亭わん丈さんによる『怪談牡丹灯籠』が、文化の家風のホールで開催されました。わん丈さんは実に2年ぶりの文化の家。今回は、日本三大怪談の一つと言われる「牡丹灯籠」通しということで、3時間超えの超大作です。

落語といえば、笑うためのお話という印象だったのですが、今回は怪談…一体どんな落語なのだろう?そして、怪談や怖いお話が大の苦手な私は果たしてちゃんと聴くことができるのだろうか…と担当者は漠然とした不安を抱えつつ、わん丈さんの「怪談牡丹灯籠」を迎えることとなりました。その後、どんでん返しが待っていることなど、予想だにせず……。

会場となる風のホールは、入り口から怪談の雰囲気に。お客様もなんだかお化け屋敷に入るようなご様子でご来場です。そして定刻。わん丈さん登場!しかし今回は怪談ということもあり、なんだかものものしい雰囲気で幕が上がります。……がっ! ここは三遊亭わん丈! 一筋縄ではいきません。先ほどまでのものものしい雰囲気はどこ吹く風。登場人物の多い牡丹灯籠の相関図を巨大扇子に書いてまとめてくれたり、どこぞで聞いた昭和のラブソングなどが登場したりと、まるで遊園地のようです。(ちなみに、わん丈さんがその昭和ソングに合わせて熱唱してくださいましたが、とてもお上手で驚きました!)

しかしこれは、あくまでも怪談。楽しくてついつい笑ってしまったその直後、身の凍るようなわん丈さんの迫真の演技…。もはや感情がジェットコースターのようにものすごいスピードで変化していきます。そんなジェットコースター、長いのではと思われた3時間は、あっという間にすぎていきました。怪談とは思えないほどのワクワク感と笑いが溢れていた一方で、お話の本筋から伝わる恐怖はやはりくっきりと残り、真の恐ろしさについて問われるような、不思議な怪談でした。

なお、この日はお子さんが多々いらしていたこともあり、わん丈さんが特別にもう一席お子さん向けの落語をご披露いただけるなど、とてもほんわかした気持ちで幕を閉じました。公演アンケートでも「あっという間の楽しい時間でした」「またぜひわん丈さんに来て欲しいですです」とたくさんの好評なお声をいただきました。

三遊亭わん丈さん、素敵なお時間をありがとうございました!是非ともまた文化の家へいらしてくださいね。