音楽の新しい可能性を実験する、夜の実験室


お知らせ


公演内容

およそ1年ぶりの開催となる夜の実験室。

今回の実験は、「チェロがいない弦楽トリオ」。本来、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの1本ずつの編成で描かれることが多い弦楽トリオですが、なんと今回は、チェロ奏者がいません。土台となってアンサンブルを支える役割を持つことが多いチェロがいないトリオ、その可能性を奏者、聴衆一体となって探る一夜です。


開催日
開催時間19:00開演(18:45開場)
会場長久手市文化の家 2階 情報ラウンジ
主催長久手市

プログラム

三重奏曲ハ長調Op.74,B148(ドヴォルザーク)ほか

 


出演

平光真弥(ヴァイオリン)

愛知県立芸術大学音楽学部卒業。同大学大学院音楽研究科修了。中村桃子賞受賞。ヴァイオリンを青山泰宏、大久保ナオミ、福本泰之、Ewald Danel、岡山芳子の各氏に師事。第1回宗次ホール弦楽四重奏コンクール第1位。2007年、2010年及び2012年小淵沢室内楽セミナーにて最優秀カルテットとして「緑の風 音楽賞」受賞。2000年~岐阜管弦楽団コンサートマスター、2004年~2021年愛知室内オーケストラコンサートマスター、2022年4月~中部フィルハーモニー交響楽団常任客演コンサートマスター。愛知県立芸術大学非常勤講師。平成29年度愛知県芸術文化選奨受賞。

 

二川理嘉(ヴァイオリン)

東京都立芸術高等学校音楽科を経て、愛知県立芸術大学音楽学部を卒業。第10、11回原村室内楽セミナーにて緑の風音楽奨励賞受賞。松尾学術振興財団より、助成奨励金を得る。 これまでに菊地久美子、久保良治、広瀬悦子、大谷康子、霜佐紀子、澤和樹、岡山芳子、M.Vaimanの各氏に師事。現在、様々なオーケストラに客演し、また室内楽奏者として幅広く活動をしている。音楽クラコ座、Trio ARiA、グラナートカルテットメンバー。

 

新谷歌(ヴィオラ)

広島県出身。愛知県立芸術大学音楽学部卒業。ヴァイオリンを村上直子、小谷公子、進藤義武各氏に師事。多年にわたりリゾナーレ室内楽セミナーにおいて弦楽四重奏の研鑽を積み、セカンドヴァイオリンとして3度「緑の風音楽賞」の他、松尾音楽助成受領、宗次ホール弦楽四重奏コンクール第1位など受賞。2014年よりヴィオラに転向し、室内楽を中心とした演奏活動をしている。

 

 

全席自由 入場無料

公演レポート

2022年8月2日に「夜の実験室~ヴァイオリンとヴィオラの夏の宵」を開催しました。平日の夜開催ではありましたが、41名ものお客様にご来場いただきました。

出演は、平光真弥さん(ヴァイオリン)、二川理嘉さん(ヴァイオリン)、新谷歌さん(ヴィオラ)の3人です。

来場されたお客様と奏者が一緒になって、音楽の新しい可能性を実験する、「夜の実験室」シリーズ。今回の実験テーマは「チェロのいない弦楽アンサンブル」。どっしりとアンサンブルを支えるイメージが強いチェロがいないとどのような響きがするのか……みなさん興味津々です!

はじめに3人でドヴォルザークのミニアチュアを演奏した後、ヴァイオリンとヴァイオリンの2人、そしてヴァイオリンとヴィオラの2人でそれぞれ演奏していただき、響きの違いを楽しみました。リハーサルでヴァイオリンとヴィオラのデュオを聴きましたが、音の重厚感がたっぷりで、2人しかいないことを忘れてしまうほどでした!

最後に、3人でドヴォルザークの三重奏曲を演奏し、今回の実験室は幕を閉じました。

今回のコンサート、小学生くらいのお子様もちらほら聴きにきてくださいました。正直、「ちょっと難しそうなプログラムだけど大丈夫かな……?」とレポート担当は不安な気持ちになっていました。しかし、平光さんのわかりやすいお話と、実験の進め方、そして目の前で繰り広げられる多彩な奏法を駆使した演奏に、みなさん最初から最後まで目を離せないっ!というご様子でした。

お客様のアンケートからも「三重奏でもいろいろな音色が楽しめて、オーケストラに負けない迫力でした!」や「3人で弾いているとは思えないほどの音の厚みでした」という感想をいただきました!

次回の実験室はどんなテーマになるのか、今から楽しみですね!

プログラム

  • ミニアチュア Op.75a,B149よりI.カヴァティーナ(ドヴォルザーク)
  • 6つの性格的二重奏曲「スペインのアリア」Op.113よりⅡ. Moderato. Tempo di marcia(ベリオ)
  • パッサカリア(ヘンデル=ハルヴォルセン)
  • 三重奏曲ハ長調Op.74,B148(ドヴォルザーク)
  • テルツェット第1番第3楽章(フックス)※アンコール