劇場100年時代は来るのか

~ハードとソフトの相関関係~

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お知らせ

  • 公演情報を公開しました!(2024年1月5日更新)

内容

人生100年時代と言われる昨今、公共劇場は100年持続する劇場を目指すべきなのか。また、100年生きる人々に心のオアシスとしてあり続けるべきなのか。
ユニークな活動を続けて25周年を迎える長久手市文化の家の活動をハードとソフトの観点から徹底的に検証したうえで、他都市の事例を通して考え、実践者、研究者などが、今後の劇場のあり方を語り合う。


開催日
会場長久手市文化の家 森のホール
定員270名
主催・問合せNPO法人世界劇場会議名古屋(世界劇場会議国際フォーラム2024実行委員会)
共催長久手市

チラシ

チラシデータ(表)

チラシデータ(裏)

終演レポート

その日、文化の家には珍しく、ビシッとスーツを着こなしたお客様が多々来館され、少しオトナな雰囲気の賑わいがありました。ただし、皆さんどこか着こなしがオシャレ(個性的?)。それもそのはず、ご来館の皆様は劇場職員や大学教授、アーティストなど、劇場関係者ばかり。そんな一風変わった会議、世界劇場会議国際フォーラムin2024が、長久手市文化の家で2日間にわたり開催されました。

1日目は、会場となる長久手市文化の家を中心とした話。文化の家の特徴の一つである創造スタッフのパフォーマンスで幕を開け、文化の家の仕組みや建物自体の紹介等、ソフトとハード双方からのアプローチで文化の家が紹介されました。森のホールの床が回転し客席が登場する可変式舞台の紹介時には、来場者の皆さんも驚きを隠せない様子。席を立ち上ったり、動画を撮影していたり…。静かながらも興奮が伝わってくる空気感でした。また、1日目の終了後には交流会も開催され、和やかな様子で楽しい時間は過ぎてゆきました。

2日目は会場を風のホールへ移動し、世界における芸術や劇場の立ち位置や課題などをテーマに議論が進みました。劇場の建築仕様の話から地域における劇場の役割など、多分野から見た劇場の在り方について、様々な議論が交わされていきます。時には客席から登壇し、劇場の説明をするなんて一面も。とにかく登壇者だけではなくお客様もみんなで一緒になって劇場について話し合っている様子でした。

2日間を通して感じたのは、参加されている皆様の目がとてもキラキラしていて、とても楽しそうということ、そして、皆様誰もが、劇場の100年先に想いをはせているということです。こういう方々が劇場の未来を考えているのであれば未来は明るいかもしれないと、また、劇場で働く我々一人一人も、劇場の未来についてきちんと見据えていく必要があると感じた2日間でした。世界劇場会議実行委員の皆様、ありがとうございました。