ー鳥居をくぐれば 混沌な世界が 待っているー
文化の家×石作神社
秋の宵が織りなす不思議な空間へようこそ。
| おしらせ | 事業内容 | 出演 | Q&A | 終演レポート |
- 明日は予定通り開催となります。なお、開催中に荒天となった場合には、止む無く中止の可能性もございます。予めご了承ください。(2025年10月17日)
- 公演情報を公開しました!(2025年6月5日更新)
- 公演情報を更新しました。(2025年7月30日更新)
- チラシ情報をアップしました。ながくてマルシェの出店を追加しました。(2025年9月5日更新)
- マルシェ出店情報を一部変更しました。(2025年10月10日更新)
事業内容
文化の家が休館中を利用し文化芸術を引っ提げて街へ繰り出す【文化の家野外劇場】。第2弾は、石作神社に場所を移しての開催です。今回は、音楽、演劇、ダンス、美術ワークショップ、美味しいご飯に加え、大道芸や巨大スクリーンによる演劇上映も。2017年に惜しまれながら活動を終了した維新派の『トワイライト』を上映します。石作神社で、秋の夜を思い思いにお過ごしください。
| 開催日時 | 2025年10 月18日(土)13:00~20:00頃 |
|---|---|
| 会場 | 石作神社(長久手市岩作宮後17) ※小雨決行 荒天中止 |
| 入場 | 無料 |
| 主催 | 長久手市 長久手市教育委員会 |
| 協力 | 維新派/株式会社カンカラ社、武豊町民会館/NPOたけとよ、石作神社 |
| 助成 | 瀬戸信用金庫地域振興協力基金 |
※荒天中止の場合は、文化の家SNS、ホームページ等でお知らせいたします。
演劇上映:維新派『トワイライト』

2017年に主宰松本雄吉氏の逝去により、惜しまれながら解散した維新派。今回は、松本雄吉氏の最後の演出作品となった『トワイライト』を約4m×7mの巨大スクリーンで上映します。奈良県曽爾村の野球場で上演された本作を、石作神社の境内にて上映することによる、新たな『トワイライト』をお楽しみください。
吉報『長久手市文化の家と吉報〜石作神社でたのしく〜』
吉報は、名古屋にて活動する若手演劇団体、喜劇のヒロイン、劇団サカナデ、老若男女未来学園の3団体の短編を一度に観ることができる合同公演です。趣向の違う3団体の短編を一度に観られる本企画。今回は野外にてそれぞれがそれぞれの場所で上演します。
それぞれの団体の魅力はもちろん、石作神社境内の至る所で上演される面白さも是非とも体感してみてください。
スタチュー:なにみてるの

虫眼鏡とシャボン玉を使う人間銅像。俳優“塚越光”による交流型スタチュー。
探偵はこの町の風景から一体何を見つけ出していたのか!?道行く人々の、今いる町の、素敵な瞬間を一緒に探してみませんか?
スーパー登山部 KONTON ver.

2023年キーボードの小田智之が中心となり結成された5人組バンド。音楽と登山を組み合わせた活動は、幅広い層から注目を集めています。今回は小田さんとHina(Vo)の2人編成での登場。神聖な神楽殿での演奏は、見逃せません。
朗読と音楽(文化の家創造スタッフ)

文化の家創造スタッフによる、名作の朗読と音楽による物語の世界。
今回は神社ならではの物語をお送りする予定です。
出演:屑屋あず(朗読)、伊藤天音(鍵盤)、内田一晟(打楽器)、山崎文香(ダンス)
[過去の朗読と音楽シリーズの様子:朗読と音楽で紡ぐ名作シリーズ『注文の多い料理店』]
ゆめホタル&竹あかり空間演出チーム『燈和』

ホタルの柔らかい光をLEDにまゆ状の散光体をかぶせて作った光の芸術と、竹を利用した空間演出が、石作神社の境内を彩ります。
ゆめホタル協力:武豊町民会館/NPOたけとよ
長久手巫女舞教室

日本の伝統文化「巫女舞」を親子で楽しく体験できる教室です。こどもたちが祈りをこめて神様へ舞を奉納します。
ながくてマルシェ

【出店一覧(9/5時点)】
13:00~
カフェスルス(弁当)、楽歩(軽食、ドリンク)、長久手南親父会(瀬戸焼そば)、喫茶River(焼き菓子)、Barbara Coffee Roaster(コーヒー) 、どんぐり家(五平もち)
15:00~
大大大(どて味噌串カツ)
工作系ワークショップ

宵祭にちなんだお面と提灯作りのワークショップです。宵祭のお供に是非ともご参加ください。
(一部有料)
タイムテーブル
【会場について】
Q.お手洗いはありますか?
A.ございますが、数に限りがございます。
Q.駐車場はありますか。
A.ございます。台数に限りがあるため、できるだけ公共交通機関や徒歩、自転車等でお越しください。
Q.ベビールームの利用は可能ですか。
A.おむつ替えは可能ですが(お手洗いにベビーベッドがあります)、ベビールームはご用意がございません。予めご了承ください。
Q.雨天時の開催についてはどのように知らせられますか?
A.10月17日(金)正午をめどに、文化の家のホームページ、X、LINE等でお知らせいたします。
Q.演劇や音楽は、座ってみることはできますか?
A.一部ご用意はありますが、数に限りがあります。座っての観覧をご希望の方は、ピクニックシートや簡易椅子などをご自身でお持ちいただくと安心です。
演劇上映:2時間程度
吉報上演:各団体15〜20分程度
Q.飲食の持ち込みは可能ですか。
A.可能です。ただし、神社境内はアルコール類のお持ち込みは厳禁となります。予めご了承ください。
※今後もQ&Aは都度追加予定です。
その日、石作神社はまさにKONTONでした。
一年半、いや構想から考えたら二年前から始めていた文化の家野外劇場vol.2『KONTON』。文化の家職員みんなで、どうしたら楽しい空間を創り出せるかと練りに練った企画が、ついに10月18日に開催されました。野外劇場ということもあって、文化の家の職員たちは、二週間前から天気予報と睨めっこ。10月18日の天気予報は安定せず、晴れだったり雨だったり…。そして当日の朝は、曇天模様。なんとか夜までは持ち堪えてくれるか?といった天候。職員たちはもしものために万全の用意をしての幕開けです。
開始時間の13時。最初は長久手の巫女舞教室。神社ならではの厳かな雰囲気でありながらも、お子さんたちの頑張っている姿は、可愛らしくもあり、華やかな始まりとなりました。
そして、開始と同時に皆様をお出迎えしていたのが、大道芸人のスタチューである、 なにみてるのさん。一見普通の銅像のような人が突然動いたり、シャボン玉が浮かんだり、驚く人もいたり、びっくりして泣き出してしまう人もいたり、中には全く気付かずに素通りしてしまう人も…笑。彼がいることで、空間がとても柔らかく穏やかな楽しさが印象的でした。
続いては、名古屋と東京2拠点で活動している若手演劇3団体による合同公演である吉報『長久手市文化の家と吉報〜石作神社でたのしく〜』。野外という特殊な環境を味方につけ、とても魅力的な演劇を3団体それぞれのカラーの作品で上演してくださいました。お客さんからも笑いが溢れ、とても和やかな雰囲気に。
しかしこの頃からパラリぱらりと雨が…!しかし、雨に対して万全の用意をしてくださっていた吉報さん。大きな問題なく上演を続けてくださいました。他のイベントももしものための雨対策を敷きながら大きな問題なく進行してゆきます。
そして、次は文化の家創造スタッフによる『朗読と音楽による名作シリーズ「蜘蛛の糸」』。朗読に音楽が合わさり、お客様により身近に名作を楽しんでもらう本企画。今回は舞踊系創造スタッフの山崎文香さんも参加しての開催です。しかも会場は、普段は神聖な事業でしか利用を認められない神楽殿での開催。もう、雰囲気が素晴らしい!のです。屑屋あずさんの安定感のある物語に、世界観を広げる音楽が合わさり、それをさらに具現化するような山崎さんのダンス。お客様からもとても好評でした。
お次は神楽殿での音楽ライブ。今や多分野から注目を集めるバンド、スーパー登山部より、キーボードの小田さん(元文化の家創造スタッフ)とボーカルのHInaちゃんのデュオ設定です。デュオでのライブはとても珍しいそうで、お二人のしっとりとした雰囲気は神楽殿にピッタリ。美しい歌声が境内を包み込んでいました。
さて、一方ではお月見泥棒With謎解きがスタート!謎解きは、今年から創造スタッフとして活躍している高木さんとベテラン創造スタッフの小西さんの草案。予想をはるかに超える数の子供たち…だけではなく、なんと大人たちまでもが謎解き受付に殺到です!謎解きがこんなにも人気があったとは…!!みんな真剣な表情で謎解きにチャレンジしています。今回は、オーソドックスコースに加え超難関問題もあったのですが、なんと何名かの方が超難関コースも見事クリアされていたのには、職員一同驚きでした!
気づけば雨も上がり、ゆめホタル&竹あかり空間演出チーム燈和さんによる光の演出が、境内を優しく照らします。竹の灯りは神社の雰囲気ととてつもなくマッチしていて、ゆめホタルは幻想的な空間を演出してくれます。境内のあちこちがフォトスポットと化していました。
提灯作りとお面作りの工作WSも行列ができる大盛況っぷりで、思い思いのお面をつけた子どもたちが、ほのかに光る提灯を持って走り回っています。その傍には、マルシェで焼そばやコーヒー等を買った親たちがのんびりとくつろいでいる。かつて、境内でのお祭りも、こんな景色が見られたのかななんてことを思っていると、ついにKONTONのクライマックスとも言える、維新派『トワイライト』の野外上映のスタート。
主宰松本氏の逝去により、2017年に惜しまれながら解散した劇団維新派の代表作の一つ『トワイライト』。自然を舞台の一部のようにして作品を創り上げる彼らの作品を、森の中で上映したら、絶対に素敵に違いないと思ったのが、KONTONの始まりでした。そして、その思いはやはり間違いではありませんでした。森から自然と聞こえてくる虫の声や風の音、そこに維新派の音が重なり、もはやそこは、かつてのその会場のような雰囲気さえあるような空間でした。とても嬉しかったのは、維新派を元から知っているであろう人たちと一緒に、お祭りを楽しんでいたおそらく維新派を知らないであろう人たちが、座ってじっくりと作品を見てくれていたこと。この出会いが、いつか何かのきっかけになってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
そして20時。KONTONたる風景は、たくさんの笑顔と光で幕を閉じました。
今回の事業は、本当にたくさんの方のご協力があってこその開催でした。私たちの無茶なお願いを一緒になってどうしたらいいかと考えてくださった石作神社の氏子総代の皆様、武豊や半田の市の皆様は、光のアートだけではなく、たくさんのアドバイスや助言もくださいました。ありとあらゆる人脈を紹介をしてくれた友人や、野外上映のためのノウハウについて助言をくださった劇場や団体の方々、そして、当日会場でお祭りを盛り上げてくれた皆さんも、みんなで一緒に、事業の成功へとご協力してくれました。
それがきっと、来場された皆様への笑顔へと繋がったのだと思います。
KONTONは、文化の家の休館中を利用して企画された事業ですが、とても多くの方から「ぜひまたやってほしい!」という声をいただきました。そのお声を参考にしつつ、また皆さんが楽しんでいただけるような企画を考えていけたらと思っていますので、楽しみにしていてくださいね!



