手に汗握る小さな大冒険が朗読と音楽シリーズにいよいよ登場!

おしらせ公演内容出演観劇レポ―トチラシ

 


お知らせ


公演内容

かつて子どもだったあなたと、いま子どもまっさかりのあなたへ!

出版から約50年経っても、今なお愛され続ける名作『おしいれのぼうけん』

いつの時代も子どもたちにワクワクとドキドキを届けてきた不朽の名作がついに登場!

役者による臨場感たっぷりの朗読と、即興による生演奏で、あっという間にあなたを本の世界に引き込んでくれることでしょう。気が付けば、そこはもうおしいれの中かもしれません。


開催日
開催時間①11:00開演(10:30開場)②14:00開演(13:30開場)
会場長久手市文化の家 光のホール
主催長久手市
助成文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)

独立行政法人日本芸術文化振興会

チラシデータ(おもて)

チラシデータ(うら)

プログラム

「おしいれのぼうけん」ふるたたるひ・たばたせいいち 作(童心社)

これまでの公演配信はこちらから

■シリーズ第2弾「おじいさんのらんぷ」

■シリーズ第3弾「注文の多い料理店」


出演

小田智之(作曲・ピアノ)

1998年愛知県小牧市生まれ。2021年名古屋芸術大学サウンドメディアコース卒業。主に作編曲・鍵盤演奏をする。きわめて最高なエンターテイメントセカイ系音楽集団「MURAバんく。」(ドクター=ODとして)所属。AiemuTVでの演奏や、The Shiawaseなどのアーティストの鍵盤サポートを務める。マルチメディアな表現にも積極的に取り組み、在学中には、ボーカロイドを使用した楽曲を3DCGと実写を合成した映像とともにリアルタイムで生演奏で配信。

大脇ぱんだ(朗読)

1988年愛知県生まれ。2013年に劇団B級遊撃隊に所属、その後、本公演出演を経て、数々の舞台に出演。2015年「木村さんと鈴木さん」にて、第1回俳優A賞ノミネート、2016年「そして、彼女は」にて、教文短編演劇祭2016優勝。その世界で生きるをモットーに、貫禄ある安定した芝居をする。実年齢より上の役を演じることが多いせいか、年齢不詳。現在、名古屋を中心に活動している。

 

弓立翔哉(打楽器)

愛知県名古屋市生まれ。名古屋音楽大学打楽器コース卒業。同大学院修了。「第20回オーケストラとソリストたちの夕べ」にてAvnerdorman作曲の打楽器ダブルコンチェルト“Spices,Perfumes,Toxins!”を日本初演。また、バリ島アートフェスティバルへの出演や、台湾での演奏など、グローバルにも活躍。現在は中部地区で部活動外部顧問、ドラム講師などを務める。また、母校名古屋音楽大学附属アカデミーの講師。

創造スタッフとは?

文化の家の契約アーティストです。現在は、音楽、ダンス、演劇、美術の各専門家が6人在籍しています。今回の朗読と音楽シリーズも創造スタッフが制作しています。このほかにもメンバー全員がたくさんの文化の家の企画を作っています。どれも他では見ることのできない、文化の家オリジナルです。ぜひたくさん見に来てください。

創造スタッフについてはこちら


観劇レポート

文化の家ですっかりお馴染みとなった朗読と音楽で紡ぐ名作シリーズ。
今回は『おしいれのぼうけん』です。

いたずらをしておしいれに閉じ込められてしまった少年の冒険物語。皆様も一度は読んだことがあるのではないでしょうか?
この本、実は1974年に初版が発刊されたこともあり、お子さんはもちろん親御さんも楽しみにしていただけていたようで、早々に全ステージ満席御礼となりました!

パジャマ姿の音楽系創造スタッフの小田さん、弓立さん。
そして保育士姿の演劇系創造スタッフの大脇ぱんださん。なんとも可愛らしい3人。

そんな可愛らしい雰囲気とは裏腹に、お話が進むにつれて、なんだか少し怖~い雰囲気も漂い始めます。

それもそのはず。今回は押入れの中での話。照明も工夫し、おしいれのドキドキ感を演出してみました。ねずみのばぁさんの登場するシーンでは会場が真っ赤になったり、押入れの穴のような光の筋が走ったり…。
光のホールの壁に映る影も、なんだかオドロオドロシイ…!

客席からは「こわいよぉ」なんて声もチラホラ…。しかしその恐怖が、後のワクワクにつながるのです。

主人公の少年二人は、友達とともに、怖いものに立ち向かい、自分で道を切り開いていきます。
そんな恐怖を克服して進んでゆく姿を想像し、子ども達も一緒になって夢中になっていくようでした。

 

たくさんの登場人物を、朗読だけで演じ分けるぱんださん。
そしてその物語の世界を、音楽という魔法をつかってカラフルに仕立て上げる小田さんと弓立さん。
押入れから大冒険へと旅立つ物語のように、光のホールも宇宙の一部でもあるかのような浮遊感に包まれます。

 

観劇後には「おしいれの冒険おもしろかった~」「こわかった~」などなど、どちらにせよ大きく気持ちを揺さぶられてくれた子ども達とともに、なんだか子どもの頃に戻って楽しんでいただけたかのような、あったかい笑顔の親御さんたちが印象的でした。

すっかりお馴染みとなった朗読と音楽で紡ぐ名作シリーズ。次はどんなお話が登場するのでしょうか…。職員からは、今回のプチ恐怖感に味をしめ「ホラーもいいね。」とか「大人向けも楽しいかも!」といった話も出ていたり…!?皆様、次回も楽しみに待っていてくださいね♪