総合劇集団 俳優館『わたしの昆虫記』

~幼い虫たちと赤とんぼのおはなし~

おしらせ公演内容出演・スタッフ観劇レポートチラシ関連企画

 


お知らせ

  • 公演情報を公開しました!(2022年8月1日更新)
  • 関連企画「脚本朗読ワークショップ」参加者募集情報公開しました!(2022年8月21日更新)
  • 朝日新聞に掲載されました!(2022年9月30日更新)
  • レポート公開しました。(2022年10月7日更新)

メディア情報

9月25日に朝日新聞へ「わたしの昆虫記」が掲載されました!
記事はこちらから!
観劇のご参考にしてください。

公演内容

1945年、夏…
昆虫を愛し、ファーブルになりたかった青年と、
女学生たちのひと夏の眩しい体験。
小さきもの達への生きるまなざし。


あらすじに代えて……登場人物の女学生、平河綾(17歳)が作っている物語「わたしの昆虫記」より抜粋。
むかしむかしのことでした。すべての虫たちがアリの軍とハチの軍に分かれて戦争をしていたころのお話です。わたしたち人間ならば
目にも留めないような草むらの中で、「泣き虫」「弱虫」「いじけ虫」「かんしゃく虫」という四匹の虫の幼虫たちが暮らしていました。四匹は、自分たちはどうして生まれたのか、どうしてアリとハチが戦争をしているのか、どんな成虫になるのかいっこうに知らずに、歌ったり踊ったりして楽しく暮していました。
そんなある日のことです。平和な草むらに、戦争の中で羽根をやられて、もう飛べなくなった赤とんぼの若者がくるくる回って落ちてきました。驚いている幼い虫たちに赤とんぼの若者が言いました。「お願いだ、僕を助けてくれないか?」
「泣き虫」「弱虫」「いじけ虫」「かんしゃく虫」は相談して、力を合わせてその若者を助けてあげる事にしました。

 


開催日
開催時間14:00開演(13:30開場)
会場森のホール
主催長久手市
協力長久手おやこ劇場
助成瀬戸信用金庫地域振興協力基金


チラシデータ(おもて)

チラシデータ(うら)

 


出演・スタッフ

【出演】

丸井 文子:みやち ともこ
落合 かなえ:谷口 真規
平河 綾:鈴来 かえり
白木 真理子:水原 あきほ
久保将史陸軍少尉:丹羽 智則
中原洋一陸軍少尉:山内 庸平

【スタッフ】

作・演出:右来左往
照明:福井孝子
音響:ノノヤママナコ(マナコ・プロジェクト)
舞台美術:ワタナベカズミ
舞台監督:稲吉直人
制作:『わたしの昆虫記』上演実行委員会

観劇レポート

1945年夏。

日本人であれば、誰もが思うあの瞬間にも、私たちと変わらない思いで生きている人々がいました。【総合劇集団俳優館「わたしの昆虫記」】は、戦争下で懸命に生きていた女学生と特攻隊の若者の物語です。

 

物語は、夏を元気いっぱい楽しんでいる女学生たちを中心に進んでいきます。「泣き虫」「弱虫」「いじけ虫」「かんしゃく虫」と称された4人。彼女たちは彼女たちそれぞれの方法を模索しながら、苦手なことを克服すべく立ち向かったり、悩んだり、時には好きなことへと逃げたり、しています。
その姿が何とも愛らしく、ついほほえましく見てしまいました。

私たちも普段、様々な課題に対してあれやこれやと対処しているかと思いますが、彼女らの姿にどこか自身を重ねてしまい、より臨場感を持って見てしまいました。

 

 

そんな彼女たちの元にやってくる「赤とんぼ」。不時着してしまった戦闘機です。時代がいつであれ、17歳の女の子が恋愛に興味を持つのは当然のこと。彼女たちの一喜一憂は手に取るように共感できる部分だったのではないでしょうか…?そして、好きな人との別れも然り…。

このお話はとても悲しい物語ではあるものの、決して悲劇ではなく、観劇後はむしろ清々しさすら感じるような劇でした。

その清々しさは、4人の女学生が自分たちの力でさなぎの殻を破って成長する姿がゆえだと思います。そしてその成長は、10代の方であれば今まさに経験している悩み、20代以降の方であれば、その成長を経て大人になってきた自分への問いにつながったのではと思います。

この劇を見たことで、何かの答えが見える必要はないと思います。でも、何か小さなきっかけになるのではないかと感じました。

舞台装置、照明、音響などもとても効果的で、物語の世界観が巧みに表現されており、演劇という文化が総合芸術ということをひしひしと感じるような作品でした。

アンケートにも「涙があふれて、言葉にならない思いで胸が一杯になりました」「小学生でも内容がわかりやすくとても楽しかった」「観ることができて本当に良かった」など、感動の言葉を多々頂きました。

総合劇集団俳優館の皆様、本当にありがとうございました!

 


関連企画

「わたしの昆虫記」関連企画 脚本朗読ワークショップ

関連企画チラシデータ

俳優館公演「わたしの昆虫記」の世界をのぞいてみませんか?

「わたしの昆虫記」作・演出の右来左往氏を講師に迎え、台本を読んでいきます。
作品に触れることで作品自体の魅力はもちろん、登場人物の心情をご自身の心で感じていただけます。
ぜひともお気軽にご参加ください。

関連企画開催日
開催時間10:00~13:00(9:30開場)
会場講義室2
主催長久手市
対象中学生以上(先着20名)
参加費500円(当日払い)

関連企画詳細はこちら